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アトピー性皮膚炎

Atopic dermatitis

 アトピー性皮膚炎は,増悪と軽快を繰り返すかゆみのある湿疹がメインとする疾患であり,患者さんの多くは「アトピー素因(体質)」を持つとされています。  湿疹の分布は特徴的で、体はもちろん、肘や膝の関節裏などに対称性に出現することが多いです。乳児期あるいは幼児期から発症し小児期に治ってしまうこともありますが,再発を繰り返し,成人まで慢性的にみられる場合も少なくありません。「アトピー素因」についてですが、①家族歴・既往歴(気管支喘息,アレルギー性鼻炎,結膜炎,アトピー性皮膚炎のうちいずれか,あるいは複数の疾患),または②IgE抗体を産生しやすい素因、と定義されています。一方で、アトピー性皮膚炎の定義ではアレルギーの存在は必須ではなく、明らかなアレルギーがなくてもアトピー性皮膚炎である場合も珍しくありません。

 アトピー性皮膚炎の治療の第一選択はステロイド外用が基本です。重症度に応じてランクを調整することが重要です。ステロイド以外の外用薬としては、タクロリムス(プロトピック)外用薬や、デルゴシチニブ(コレクチム)外用薬があります。かゆみが強い場合には抗ヒスタミン薬内服が行われます。
 アトピー性皮膚炎には、ヘルパーT細胞といわれるリンパ球のうち、Th2細胞が深く関与しています。Th2細胞が産生するIL4やIL31といったサイトカインが炎症をおこしたり、皮膚のバリア機能を低下させることがわかっています。近年、IL4やIL13の受容体に直接結合して炎症を抑える、デュピルマブ(デュピクセント)という生物学的製剤が重症のアトピー性皮膚炎の治療に使われています。

乾 癬

Psoriasis

乾癬(かんせん)は、代表的な炎症性角化性皮膚疾患で、皮膚から少し盛り上がった赤い皮疹の上に、銀白色のフケのようなものがくっついてポロポロと剥がれ落ちます。

乾癬の根本的な原因は不明ですが、乾癬になりやすい遺伝的体質があり、そこに感染症や精神的ストレス、薬剤などのさまざまな要因が加わって発症すると考えられています。

乾癬の皮膚では、正常な皮膚角化細胞が通常45日程度で生まれ変わるのに対し、4~7日で生まれ変わり、角化細胞の増殖が過剰な状態になっています。過剰に増殖した細胞により、皮膚は厚く積み上がって盛り上がり、最終的には鱗屑となってはがれ落ちていきます。

乾癬は、白人では約2%に発症しますが、日本人の発症率は0.3%程度とされています。
また、男女比では2:1で男性に多く、20歳代と40歳代に好発します。

乾癬は、症状によって以下の5種類に分類されます。

  1. 尋常性乾癬じんじょうせいかんせん
    尋常=普通という意味で、乾癬患者さん全体の70%~80%が尋常性乾癬です。
    皮膚が赤くなって盛り上がり、その表面に銀白色のフケのようなもの(鱗屑:りんせつ)が伴います。
    かゆみには個人差があり、強いかゆみを感じる場合もあります。
  2. 膿疱性乾癬のうほうせいかんせん
    急な発熱とともに全身の皮膚が赤みを帯び、膿疱(白または黄色い膿をもつ小さな発疹)が多発します。発熱がなくても、全身のむくみや関節痛、倦怠感などがみられることもあります。
  3. 関節症性乾癬かんせつせいかんせん
    乾癬の皮膚症状に加え、関節の腫れや痛みを伴うもので、乾癬患者さんの約15%に合併するといわれています。症状は関節リウマチに似ていますが、異なる病気です。
  4. 乾癬性紅皮症かんせんせいこうひしょう
    尋常性乾癬が全身に広がって、全身の90%以上の皮膚が赤みを帯び、細かい鱗屑がはがれ落ちる状態(紅皮症)で、発症率は乾癬患者さん全体の約1%程度です。
    尋常性乾癬や膿疱性乾癬から乾癬性紅皮症に移行するケースも多くみられます。
  5. 滴状乾癬てきじょうかんせん
    体幹や、手足のうち体幹に近い部位に、1cm大未満の角質化した水滴のような小さな紅斑がたくさんできます。小児や若年者に多く、乾癬患者さんの約4%に発症します。
治療内容としては、大きく以下の4種類になります。

  1. ① 外用療法(塗り薬)
    主にステロイド外用薬とビタミンD3外用薬の2種類が用いられ、単独もしくは組み合わせて使われます。
  2. ② 光線療法(紫外線照射)
    光線療法は紫外線の免疫反応を抑える作用を治療に活用しています。当院では実施しておらず、必要に応じて、他施設へご紹介させていただきます。
  3. ③ 内服療法(飲み薬)
    ビタミンA誘導体(チガソン)、免疫抑制薬(ネオーラル)、PDE4阻害薬(オテズラ)が保険適用で、よく処方されます。
  4. ④ 生物学的製剤(注射または点滴)
    塗り薬や飲み薬など、これまでの治療で十分な効果がみられない患者さんには「生物学的製剤」が用いられます。当院では、導入はできませんが、自己注射のできる製剤については、維持のための処方はできます。

にきび

Acne

「にきび」は、正式には尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)といい、90%以上の思春期男女が経験するといわれています。毛包(毛穴)に一致して、赤いぶつぶつ(丘疹)や白いぶつぶつ(膿疱)ができることが特徴です。アクネ桿菌、毛包虫(ニキビダニ)、内分泌、ストレスなど多数の因子が存在します。

 にきびの原因として、①思春期になり、男性ホルモンが増加し、その結果皮疹の分泌が多くなる、②皮膚が乾燥し、毛穴に角質が詰まって皮脂がたまる、③常在菌であるアクネ桿菌(P.acnes)が皮脂を分解して遊離脂肪酸が増え毛穴を破壊する、ことがあげられます。

 初期のにきびは、白にきびとよばれる閉鎖面皰(めんぽう)、黒にきびとよばれる開放面皰からなります。これらは、皮膚の余分な脂が毛穴に詰まっていることが原因なので、治療も毛穴の汚れを取り除くことが主体となります。
 にきびが悪化すると、赤にきびとよばれる紅色丘疹の状態となります。この状態では、面皰の中でアクネ桿菌が増殖し、皮脂を分解して遊離脂肪酸が増え、角化異常や毛包破壊が進みます。この段階では、外用薬だけでなく、抗菌薬の内服が必要な場合もあります。

 にきび治療ですが、近年はかなり選択肢が増えています。現在は日本皮膚科学会の「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」があり、にきび治療の指針となっています。

 外用薬は大きくわけて、抗菌薬、アダパレン、過酸化ベンゾイルの3種類があります。
 抗菌薬は、炎症の強いにきびに対してスポットで用います。クリンダマイシン(ダラシンTゲル)、ナジフロキサシン(アクアチムクリーム)、オゼノキサシン(ゼビアックスローション)があげられます。また、アダパレン(ディフェリンゲル)は面皰改善作用と抗炎症作用、過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)は抗菌作用と角質剥離作用があり、これらの配合剤である過酸化ベンゾイル/クリンダマイシン配合剤(デュアック配合ゲル)、アダパレン/過酸化ベンゾイル配合剤(エピデュオゲル)も使われています。
 内服薬は、抗菌薬、ビタミン剤、漢方薬に大別されます。炎症性皮疹である赤にきびでは、抗菌薬内服が選択肢の一つです。また、ビタミン内服治療として、角化をおさえるビタミンA、皮脂を抑えるビタミンB、抗酸化作用のビタミンC、過酸化脂質を抑えるビタミンEがあります。
 これらの治療と、日常生活での洗顔方法の指導や食事などを組み合わせ、多方面からアプローチすることが重要です。

じんましん

hives

じんましん(蕁麻疹)とは、皮膚の一部に、膨疹とよばれる、赤みのある盛り上がりが突然現れる皮膚の病気です。

膨疹は、強いかゆみを伴いますが、通常は数十分~24時間以内に痕を残さず消失します。全身どこにでも発生しますが、摩擦や圧迫をされやすい部位に生じる傾向にあります。
症状がひどい場合や長引く場合は、抗ヒスタミン薬の内服などによって症状を抑えます。

じんましんは、肥満細胞とよばれる細胞から、ヒスタミンなどの化学伝達物質が何らかの機序により放出され、血管透過性が亢進して皮膚の真皮上層に浮腫が生じたものです。特定の刺激(食物などのアレルギー反応として起こる場合や、圧迫などの物理的刺激、発汗など)が原因・誘因となるじんましんと、直接的な原因がはっきりわからないじんましんがあります。

原因を特定できるじんましんは全体の1~3割ほどで、多くの場合、原因ははっきりわかりません。
じんましんを起こしやすくしたり、悪化させたりする因子としては、体調不良やストレス・疲労、風邪などの感染症など様々なものが関係していると考えられています。

じんましんの治療には、抗ヒスタミン薬の内服が第一選択です。
特定の食品を摂取して起こる場合は、その食品を避けるようにし、摩擦や圧迫などの刺激で繰り返し出る場合にも、それを避けるようにします。

重症例では、ステロイド内服や点滴が必要な場合があります。
じんましん以外に、意識の低下や呼吸困難など複数の症状が現れた場合には、
アナフィラキシーショックへの移行に注意が必要です。

難治性のじんましんの場合、生物学的製剤であるオマリズマブ(ゾレア、抗IgE抗体)の投与が有効な場合もあります。

帯状疱疹

Herpes zoster

Herpes zoster
水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の初感染では水痘(みずぼうそう)になりますが、この時に皮膚にでた水疱から知覚神経を伝わって神経節内にウイルスが潜伏するとされています。ストレスや老化、内臓悪性腫瘍や免疫機能の低下などを契機として、神経節内に潜伏感染していたウイルスが再活性化して発症するのが帯状疱疹です。ウイルスが再活性化されると神経節内で増殖し、知覚神経を通って表皮に達し、表皮細胞に感染しそこで更に増殖して、赤い丘疹や小水疱の集簇が神経の走行に沿って帯状に出現します。好発年齢は10~20歳代と50歳代以降です。
 また、神経痛が皮疹に先行し、数日前から現れる場合があります。疼痛のピークは皮疹出現後7~10日後とされています。疼痛の程度はさまざまで、軽い知覚障害から不眠をきたすほど激しいものまであり、多くは皮疹の改善とともに軽快します。
 帯状疱疹の治療ですが、アシクロビルやファムシクロビル、アメナメビルなどの抗ウイルス薬の投与が基本です。急性期の疼痛に対しては、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)やビタミンB12が対症的に用いられます。皮疹の消失後も神経痛が持続する場合を帯状疱疹後神経痛(post-herpetic neuralgia;PHN)とよびますが、この場合はプレガバリンやノイロトロピンの内服が行われ、症状が強い場合にはペインクリニックの対象となります。
 また、50歳以上の方はワクチンで帯状疱疹を予防できます。水痘にかかったことがある人はすでにVZVに対する免疫を獲得していますが、年齢とともに弱まってしまうため、改めてワクチン接種を行い、免疫を強化することで帯状疱疹を予防します。予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありませんが、たとえ発症しても症状が軽くすみます。

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